筆者が実際に受講したオンラインMBA|メリットと検討する際の注意点
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オンラインMBAに興味はあるものの、実際に学ぶ価値があるのか、通学型と比べてどう違うのか気になる人は多いと思います。筆者は2020年に米国のオンラインMBAを開始し、2023年に卒業しました。その経験をもとに、オンラインMBAのメリットと、検討する際に知っておきたい注意点をまとめます。
オンラインMBAとは
MBA(Master of Business Administration)は、経営に関する知識やスキルを学ぶ大学院レベルの学位です。オンラインMBAは、通学せずにインターネット経由で講義やディスカッションに参加しながら学位を取得できる形式です。
実際に学んだから感じたメリット
最も大きく感じたのはコストの差です。筆者の場合、2年間のオンラインMBAプログラムで約300万円の費用がかかりました。同じ期間の通学型(フルタイム)の海外MBAの相場は700万円〜2,000万円程度とされており、加えて渡航費・生活費・宿泊費、休職や退職による収入の機会損失も発生します。これらを合計すると、通学型とオンラインの費用差は1,000万円〜2,000万円程度になる計算です。
仕事と学習を両立しやすい点
オンラインMBAは時間と場所に縛られずに学べるため、仕事や家庭と両立しながら自分のペースで学習を進めることができました。課題提出の期限やコースの進行も自分で調整できる点は、働きながら学ぶうえで大きな助けになりました。また、多くのオンラインMBAプログラムでは、ビデオ会議やオンライン教材、ビジネスシミュレーションといったツールを使った学習環境が用意されています。
オンラインだからこその注意点
日本人が海外MBAで苦労しやすいのが、英語での講義です。オンラインMBAでは講義が録画されていたり、字幕が付けられたりするプログラムもあり、英語に不安がある人にとって助けになりました。一方で、一般的に対面のプログラムに比べると、同じ場所に集まる学生同士の偶発的な交流の機会は少なくなる傾向があると言われています。
MBAが向いている人
- 仕事を続けながら体系的にビジネス知識を学びたい人
- 通学型ほどのまとまった費用や時間を確保しにくい人
- 英語の講義に不安があり、録画や字幕のサポートを活用したい人
MBAが必要とは限らない人
- 対面でのネットワーキングや人脈形成を最優先したい人
- 決まったスケジュールの中で仲間と一緒に学ぶスタイルを好む人
- 今の業務内容にMBAで学ぶ内容が直接活きる場面が少ない人
オンラインMBAを検討する前に確認したいこと
- 学びたい内容が実務にどう活きるかを具体的にイメージできるか
- 費用に見合う価値を自分の目的に照らして検討できているか
- プログラムの認証状況やカリキュラムの内容を事前に確認しているか
学費を抑える制度:専門実践教育訓練給付金
オンラインMBAの費用負担を考えるうえで知っておきたいのが、厚生労働省が運営する雇用保険の給付制度「専門実践教育訓練給付金」です。専門職大学院(MBA等)の課程の一部がこの制度の対象講座に指定されており、対象講座であれば要件を満たした受給者が支払った教育経費の一部(上限額あり)をハローワークを通じて受け取れる仕組みになっています。ただし、すべてのMBAプログラムが対象になるわけではなく、指定されている講座かどうかはプログラムごとに異なります。検討しているプログラムが対象講座に指定されているかは、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで確認するか、プログラムの募集要項・事務局に直接問い合わせることをおすすめします。
プログラム選びで確認したい認証(アクレディテーション)
海外のオンラインMBAを検討する際は、AACSB・EQUIS・AMBAといった国際的な認証機関による認証(アクレディテーション)を受けているかを確認することも重要です。これらの認証は、カリキュラムの質や教育体制が一定の国際基準を満たしていることを示す指標の一つとされています。筆者自身、プログラムを選ぶ際にはこうした認証状況と、卒業生のキャリアの実例を確認した上で決めました。
オンラインMBAでよくある誤解
- 「オンラインだから楽に卒業できる」という誤解:課題の量や評価基準は通学型と変わらないプログラムが多く、仕事と両立しながら計画的に取り組む必要があります
- 「日本国内では評価されにくい」という誤解:認証を受けた大学院の学位であれば、業界や企業によって評価は異なるものの、通学型と同様に学位そのものの価値が否定されるわけではありません
- 「英語力がなければ挑戦できない」という誤解:録画講義や字幕機能を活用しながら学べるプログラムもあり、筆者自身もこうしたサポートを活用しました
よくある質問
Q. 仕事を続けながら卒業までどのくらいかかりますか。
A. プログラムによって異なりますが、筆者の場合は2020年に開始し2023年に卒業しており、フルタイムで働きながら約2〜3年程度が一つの目安になると感じています。
Q. 教育訓練給付金はどのくらいの費用をカバーしてくれますか。
A. 給付率や上限額は制度・受給者の条件によって異なるため一概には言えません。検討しているプログラムが対象講座かどうかも含め、事前にハローワークまたは厚生労働省の講座検索システムで確認することをおすすめします。
Q. 国内MBAと海外オンラインMBAはどちらがよいですか。
A. 費用・言語・カリキュラムの方向性(国内の実務色が強いか、海外のケーススタディ中心か)など前提が異なるため、どちらが優れているというよりは、自分が学びたい内容や目的に合わせて選ぶのがよいと考えています。
参考情報・出典
- 厚生労働省 ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_education.html)
まとめ
筆者自身は、2020年に米国のオンラインMBAを開始し2023年に卒業しました。通学型に比べて費用を抑えながら、仕事と両立して学べた点は大きなメリットでした。一方で英語の負担や対面での交流の少なさなど、オンラインならではの注意点もあります。自分の目的や状況に照らして、通学型とオンラインのどちらが合っているかを検討してみてください。


